宇宙忍者ゴームズのDVDは存在する?答えは「一度もソフト化なし」、その理由と今見る方法

宇宙

懐かしの『宇宙忍者ゴームズ』をもう一度見たくて、DVDを探している人は多いと思います。でも探しても見つからない。そもそもDVDって出ているの、というのが正直なところですよね。私も同じ疑問で調べたので、公式の記録をたどって整理しました。先に結論です。

『宇宙忍者ゴームズ』は、DVD・Blu-ray・VHS・LDのいずれも、公式の映像ソフト化が一度も行われていません。 動画配信もありません。長年ファンが熱望しているのに実現していない、というのが現状です。

ここから、作品の正体(ここを誤解している情報も多いので正しく)、なぜソフト化されないのか、そして今この作品に触れる手段はあるのかを、順番にまとめます。

まず確認|宇宙忍者ゴームズの正体はマーベル『ファンタスティック・フォー』

意外に思うかもしれませんが、『宇宙忍者ゴームズ』はマーベル・コミックの『ファンタスティック・フォー』を原作にしたアメリカのテレビアニメです。原題は The Fantastic Four。1967年から1968年にかけてアメリカABCで放送され(全19回・全20話)、日本では1969年8月18日から12月22日まで、NET(現在のテレビ朝日)で放送されました。

制作は『トムとジェリー』『チキチキマシン猛レース』で知られるハンナ・バーベラ・プロダクション。キャラクターデザインは名手アレックス・トスです。主人公のゴームズは、原作でいうミスター・ファンタスティック(リーダーで、体をゴムのように伸ばせる天才科学者)にあたります。体がゴムのように伸びるから「ゴームズ」、というネーミングですね。

結論|DVDもBlu-rayもVHSもLDも、公式ソフトは存在しない

改めて、いちばん知りたいところを言い切ります。『宇宙忍者ゴームズ』は、日本語吹き替え版はもちろん、どの形でも公式の映像ソフトが作られていません。本作の著作権はワーナー・ブラザースが持っていますが、映像ソフト化は一切行われていない、というのが公式の記録です。

ネット上には「昔VHSやLDが出ていた」という情報も見かけますが、これは別のハンナ・バーベラ作品との取り違えが混ざっているケースがあります。少なくとも商業ベースでの公式ソフト化は確認されていません。中古であっても、DVDやVHSの正規版は出回っていないと考えてください。

なぜソフト化されないのか

理由は主に2つあります。

ひとつは権利関係の複雑さです。原作のマーベルは現在ディズニーの傘下、アニメを制作したハンナ・バーベラはワーナー系で、日本語版の権利もワーナー系のターナージャパンが持っています。原作・アニメ・日本語版で関わる企業が分かれていて、ソフト化の調整が難しい状態です。実際、米国でも権利の移動が重なり、ワーナーは配給権を手放さざるを得なくなった経緯があります。

もうひとつは、日本語版のマスター音源の問題です。1969年放送という古い作品で、当時の貴重な日本語吹き替え音源が良好な状態で残っているかどうかが、ソフト化の大きな壁になっていると見られます。豪華な声優陣の吹き替えこそ日本のファンが求めているものなので、その音源が使えないと、出す意味も半減してしまうわけです。

今、宇宙忍者ゴームズを見る方法はある?

公式に手軽な視聴手段は、残念ながらほぼありません。状況を正直にまとめます。配信サービスや再放送の個別の状況は、宇宙忍者ゴームズの視聴方法(配信・再放送)はこちらで詳しくまとめています。

配信サービス

現時点で、Disney+、Netflix、Amazonプライム・ビデオ、Hulu、dアニメストアなど国内の主要サービスで、1967年版の『宇宙忍者ゴームズ』は配信されていません。Disney+には新しいファンタスティック・フォーのアニメや映画がありますが、それらは1967年版のゴームズとは別作品です。

過去の再放送

カートゥーンネットワークでは、1990年代後半から全20話のうち13話分が不定期に再放送されていました。ただし再放送は2015年を最後に途絶えています。今後また編成に乗る可能性はゼロではないので、たまに番組表をチェックしてみる価値はあります。

海賊版・違法アップロードはおすすめしない

海外通販で「Fantastic Four 1967」のDVDセットが流通していることがありますが、英語音声のみで日本語吹き替えは入っておらず、非公式の海賊版であることが多いです。品質が粗悪だったり、再生できなかったり、輸入時にトラブルになるリスクもあります。YouTubeなどに上がっている映像も無断アップロードがほとんどで、見るほどに正規復刻が遠のく面もあります。待つ、あるいはリクエストを送るという形の応援がいちばん健全です。

作品の魅力|豪華すぎる声優陣と日本独自のネーミング

これだけ視聴困難でも語り継がれているのは、日本版ならではの作り込みがあるからです。

日本独自のキャラクター名

原作のヒーローたちに、日本独自の名前が付けられました。

  • ゴームズ(原作:ミスター・ファンタスティック)…リーダー。体がゴムのように伸びる
  • スージー(インビジブル・ウーマン)…ゴームズの妻。体を透明にできる
  • ファイヤーボーイ(ヒューマン・トーチ)…スージーの弟。炎になって飛ぶ
  • ガンロック(ザ・シング)…岩のような体と怪力の持ち主
  • 悪魔博士(ドクター・ドゥーム)…ゴームズの宿敵

異色の声優・俳優陣

日本語版の演出は『チキチキマシン猛レース』などの高桑慎一郎さん。敵役にコメディアンや個性派俳優を多数起用したのが特徴で、当時の新聞記事にもなりました。

  • ゴームズ:小林修さん
  • スージー:増山江威子さん(『ルパン三世』の峰不二子などで知られる)
  • ファイヤーボーイ:前川功人さん
  • ガンロック:関敬六さん。決め台詞の「ムッシュムラムラ!」は関さんのアドリブの持ちネタで、作品の代名詞になりました
  • 悪魔博士:南利明さん。名古屋弁でまくしたてる宿敵

このコメディアンを巻き込んだ吹き替えのぶっ飛び具合が、単なるアメコミアニメを「日本のテレビ史に残る怪作」にしました。この声の共演をもう一度聴きたい、というのがソフト化を望む声の中心にあります。

よくある質問

Q. 日本語版のDVDはどこかで売っていますか?
公式の日本語版DVD・Blu-rayは作られていないため、正規品は販売されていません。中古でも正規ソフトは存在しません。

Q. 海外版のDVDを買えば見られますか?
海外で「Fantastic Four 1967」のDVDが流通していることはありますが、英語音声のみで日本語吹き替えは入っていません。非公式の海賊版も多く、品質や輸入のリスクがあるためおすすめしません。

Q. 配信で見られませんか?
現時点では、国内の主要配信サービスで1967年版ゴームズの配信はありません。Disney+にある新しいファンタスティック・フォー作品は別物です。

Q. テレビで再放送される可能性は?
カートゥーンネットワークで2015年まで再放送がありました。今後の編成しだいでまた流れる可能性はあるので、チャンネルの番組表をときどき確認するのが現実的です。

Q. 「ゴームズの声は大塚周夫さん」という情報を見かけたのですが?
別のハンナ・バーベラ作品との取り違えと思われます。1967年版ゴームズ(ファンタスティック・フォー)の主人公ゴームズを演じたのは小林修さんです。

まとめ

宇宙忍者ゴームズのDVD事情をまとめると、こうなります。

  • 正体はマーベル『ファンタスティック・フォー』のアニメ(1967年アメリカ/1969年日本放送)
  • DVD・Blu-ray・VHS・LDいずれも公式ソフト化は一度もされていない
  • 理由は権利関係の複雑さと、日本語版マスター音源の問題
  • 配信もなし。過去にカートゥーンネットワークで再放送(2015年が最後)
  • 海賊版・違法アップロードはリスクが高く、おすすめしない
  • 豪華な声優陣(小林修・増山江威子・関敬六「ムッシュムラムラ」・南利明ほか)が最大の魅力

見たいのに正規の手段がほとんどない、もどかしい作品です。それでも復刻を望む声が絶えないこと自体が、ゴームズの面白さの証なのだと思います。いつか日本語版の音源が日の目を見て、あの怪演がまた聴ける日を待ちたいですね。

タイトルとURLをコピーしました