任天堂の看板キャラクターの一つとして、長きにわたり愛され続けている「星のカービィ」シリーズ。そのNintendo Switch向けタイトルとして2018年に発売された『星のカービィ スターアライズ』は、ハートを投げて敵を仲間にする新システムや、過去作のキャラクターが集結する豪華な内容で話題となりました。しかし、インターネット上の検索ワードやレビューサイトの一部には「面白くない」「つまらない」といった厳しい評価が見られることも事実です。
国民的な人気を誇るシリーズの作品でありながら、なぜそのようなネガティブな感想が生まれてしまうのでしょうか。また、それはすべてのプレイヤーに当てはまる事実なのでしょうか。
本記事では、『星のカービィ スターアライズ』が「面白くない」と言われる具体的な理由や背景、そして逆に高く評価されているポイントについて、客観的な視点から徹底的に分析します。購入を迷っている方や、評価の真偽を確かめたい方のために、本作の実像を浮き彫りにしていきます。
星のカービィ スターアライズが面白くないと言われる理由
『星のカービィ スターアライズ』に対して否定的な意見を持つプレイヤーの声を分析すると、いくつかの共通した要因が浮かび上がってきます。ここでは、主にゲームシステムやボリューム面における批判的な意見を詳細に掘り下げていきます。
難易度が低すぎるという声と「接待プレイ」感
本作に対する最も多くの批判は「難易度の低さ」に集中しています。星のカービィシリーズは元々「初心者でもクリアできる」ことをコンセプトに掲げている作品が多いですが、本作はその中でも特に難易度が低いと感じるプレイヤーが多いようです。
その最大の要因として挙げられるのが、本作の目玉機能である「フレンズ能力」と「味方CPUの賢さ」です。カービィはハートを投げることで敵を最大3人まで仲間に加え、4人パーティで冒険を進めることができます。この味方CPU(フレンズ)が非常に優秀であり、敵を見つければ即座に攻撃し、ボス戦でも高い火力を発揮します。
さらに、ステージ上の仕掛け(ギミック)を解く際にも、必要な能力を持ったフレンズが自動的に行動して解決してしまう場面が多々あります。本来であればプレイヤーが「どの能力を使えばよいか」を考え、試行錯誤する楽しみがあるはずのパズル要素が、CPUによって自動処理されてしまうため、「自分がプレイしている感覚が薄い」「ただ見ているだけで進んでしまう」という、いわゆる「接待プレイ」を受けているような感覚に陥るユーザーが少なからず存在します。アクションゲームに歯ごたえや達成感を求める層にとっては、この仕様が「面白くない」と感じる大きな要因となっています。
ストーリーモードのボリューム不足
次に挙げられるのが、メインとなるストーリーモードのボリュームに関する不満です。アクションゲームが得意なプレイヤーであれば、初見プレイでも数時間程度でエンディングに到達できてしまう長さであり、フルプライスのゲームとしては物足りなさを感じるという意見が見受けられます。
ステージ数自体が極端に少ないわけではありませんが、前述した「味方CPUの強さ」によってサクサクと進めてしまうため、体感的なプレイ時間が短くなってしまう傾向にあります。また、過去のシリーズ作品と比較しても、ワールドマップの構成やステージの密度があっさりしていると感じるファンもおり、「もっと長く遊びたかった」「あっけなく終わってしまった」という感想につながっています。
発売当初は特に、クリア後の追加コンテンツがまだ配信されていなかったため、本編クリア後のやり込み要素が少ないという印象が強く残ってしまったことも、評価を下げる一因となりました。現在では無料アップデートによって大幅にコンテンツが拡充されていますが、初期の印象が検索ワードやレビューとして残っている側面もあります。
画面が「わちゃわちゃ」して状況把握が困難
本作は最大4人のキャラクターが画面内を所狭しと動き回るため、視認性が悪いという指摘も多くあります。カービィと3人のフレンズに加え、敵キャラクターや派手なエフェクト(合体技である「フレンズアクション」や属性攻撃など)が重なると、自分の操作しているキャラクターがどこにいるのか、敵の攻撃がどうなっているのかを瞬時に判断することが難しくなります。
特に携帯モードやSwitch Liteでのプレイ時には画面サイズが限られるため、キャラクターが小さく表示され、この「わちゃわちゃ感」によるストレスが増大します。多人数プレイの賑やかさは本作の魅力の一つである一方で、精密な操作や状況判断を阻害する要因ともなっており、アクションゲームとしての快適さを損なっていると感じるプレイヤーもいます。
ボス戦においても、4人で一斉に攻撃を仕掛けることでエフェクトが乱れ飛び、ボスの予備動作が見えにくくなることがあります。結果として「何が起きているかわからないうちに、味方がボスを倒してしまった」という展開になりがちで、これが前述の「難易度の低さ」や「達成感の欠如」を助長しています。
ロード時間の頻度と長さに関する不満
ゲームのテンポを削ぐ要因として、ロード時間の長さや頻度に対する指摘も無視できません。特にステージに入る際や、エリア移動の際に挟まるロード時間が、アクションゲームとしての没入感を妨げているという意見です。
Switchというハードウェアの制約もありますが、ステージクリア型のアクションゲームにおいて、リトライや次のステージへの移行がスムーズでないことは、ストレス要因となります。特に「The アルティメットチョイス(ボスラッシュモード)」などで繰り返しプレイをする際に、この待ち時間が気になるといった声が挙がっています。アップデートにより改善された部分もありますが、快適なレスポンスを求めるユーザーにとっては、評価を分けるポイントの一つとなっています。
星のカービィ スターアライズは本当に面白くないのか?魅力を再確認
ここまで批判的な意見を中心に見てきましたが、一方で『星のカービィ スターアライズ』は多くのファンから熱烈な支持を受けている作品でもあります。「面白くない」という評価はあくまで一面的なものであり、視点を変えれば本作ならではの独自の魅力が数多く存在します。ここでは、本作が高く評価されているポイントについて深掘りします。
歴代キャラクター「ドリームフレンズ」の圧倒的な豪華さ
本作最大にして最強の魅力は、歴代のカービィシリーズに登場した人気キャラクターたちを「ドリームフレンズ」として仲間にし、実際に操作できる点にあります。デデデ大王やメタナイト、バンダナワドルディといったレギュラー陣はもちろんのこと、無料アップデートによって追加されたキャラクターのラインナップは、往年のファンを歓喜させました。
『星のカービィ2』のリック・カイン・クー、『スーパーデラックス』のマルク、『星のカービィ3』のグーイ、『64』のアドレーヌ&リボン、さらには『鏡の大迷宮』のダークメタナイトや『Wii』のマホロアなど、かつては敵対していたボスや、長年出番のなかったキャラクターたちが、当時の技やBGMを引っ提げて集結しています。
単に姿が登場するだけでなく、原作の動きや能力が現在のグラフィックで丁寧に再現されており、中には原作ステージを再現した専用マップまで用意されているという徹底ぶりです。これはシリーズの集大成的な「お祭りゲー」としての側面を強く持ち、長年のファンであればあるほど、その演出の細かさに感動を覚える内容となっています。この「キャラクター愛」の深さは、他の追随を許さない本作の大きな強みです。
マルチプレイにおける協力アクションの楽しさ
「面白くない」の項で挙げられた「難易度の低さ」や「わちゃわちゃ感」は、裏を返せば「誰でも気軽に参加できるパーティゲームとしての完成度の高さ」を意味します。本作はJoy-Conのおすそわけプレイに完全対応しており、最大4人で同時に遊ぶことができます。
アクションゲームが苦手な小さな子供や、普段ゲームをしない家族と一緒に遊ぶ場合、CPUや上級プレイヤーが助けてくれるシステムは非常に好意的に受け入れられます。「フレンズころがり」や「フレンズつりばし」といった4人で協力して進むアクションや、属性を武器に付与してあげる要素は、プレイヤー間のコミュニケーションを自然と生み出します。
殺伐とした高難易度アクションではなく、皆でワイワイと賑やかに画面を共有して遊ぶという体験において、本作は非常に優れたツールとなります。特にファミリー層や、友人と集まって軽く遊びたいという層にとっては、この敷居の低さと画面の華やかさがプラスに働きます。
アップデートによる「アナザーディメンションヒーローズ」の充実
発売当初のボリューム不足という批判を受けてか、無料アップデート第3弾で追加された新モード「アナザーディメンションヒーローズ」は、非常にやり応えのある内容となっています。
このモードは、本編クリア後に遊べる高難易度コンテンツであり、各ドリームフレンズの能力を駆使して謎を解き、強化されたボスたちと戦うというものです。本編では物足りなさを感じていた熟練プレイヤーたちも、このモードの難易度とギミックの複雑さには満足感を示しています。
また、ボスラッシュモードである「The アルティメットチョイス」の最高難易度「魂が飛び出る辛さExtra」も追加され、ここではシリーズ恒例の「裏ボス」たちが猛威を振るいます。これらのアップデートによって、本作は「初心者向けの簡単なゲーム」から「コアなファンも唸らせる歯ごたえのあるゲーム」へと進化を遂げました。最終的なパッケージとしての完成度は、発売直後とは比べ物にならないほど高まっています。
星のカービィ スターアライズが面白くないと感じる人とおすすめな人
これまでの調査内容を踏まえると、『星のカービィ スターアライズ』の評価は、プレイヤーが何を求めているかによって極端に分かれることが理解できます。最後に、どのような人が「面白くない」と感じやすく、どのような人には「最高傑作」となり得るのかを整理し、本記事のまとめとします。
星のカービィ スターアライズの評価まとめ
本作の評価が割れる最大の要因は、「ソロプレイでの歯ごたえ」を求めるか、「ファンサービスと手軽さ」を求めるかの違いにあります。
【面白くないと感じる可能性が高い人】
- 一人でじっくりと高難易度のアクションを楽しみたい人。
- CPUに邪魔されず、自分の力だけでパズルや攻略を完遂したい人。
- ダークソウルやメトロイドのような、探索と緊張感を重視するゲーマー。
- 画面の視認性を重視し、整然としたプレイ画面を好む人。
- 発売初期のレビューのみを参考にし、アップデート後のコンテンツを知らない人。
【おすすめできる人・面白いと感じる人】
- 歴代のカービィシリーズが好きで、過去作のキャラクターに思い入れがある人。
- 子供や家族、恋人と一緒に、手軽に協力プレイを楽しみたい人。
- アクションゲームはあまり得意ではないが、派手な演出や爽快感を味わいたい人。
- キャラクターの可愛さや、細かなモーション、BGMなどの演出面を重視する人。
- アップデートを含めた「完全版」としての膨大なコンテンツを楽しめる人。
「面白くない」という意見は、主にコアゲーマー層からの「手応えのなさ」に対する指摘が中心です。しかし、開発側が意図した「誰でも遊べる」「シリーズの同窓会」というコンセプトにおいては、本作は非常に高い完成度を誇っています。特に無料アップデートを全て適用した現在の環境では、ボリューム不足の懸念は解消されており、カービィファンにとっては間違いなくプレイする価値のある一作と言えるでしょう。
星のカービィ スターアライズの評判についてのまとめ
今回は星のカービィ スターアライズの評判についてお伝えしました。以下に、今回の内容を要約します。
・批判の主な理由は難易度の低さと味方CPUが優秀すぎることにある
・パズル要素をCPUが自動解決してしまうため達成感が薄いという声がある
・ストーリーモードのクリア時間が短くボリューム不足と感じる場合がある
・最大4人のキャラとエフェクトで画面が視認しにくいという指摘がある
・ロード時間の頻度や長さがゲームのテンポを阻害しているという意見がある
・歴代の人気キャラ「ドリームフレンズ」を操作できる点は極めて評価が高い
・原作再現度が非常に高く往年のファンへのサービス精神に溢れている
・おすそわけプレイによる最大4人の協力プレイはパーティゲームとして優秀
・アクションが苦手な層や子供にとっては遊びやすい親切設計である
・無料アップデートで追加された「アナザーディメンションヒーローズ」は高難易度
・アプデ後のボスラッシュモードはコアゲーマーも満足する歯ごたえがある
・ソロでのやり込みを求める層とマルチやファン要素を求める層で評価が分かれる
・発売初期と現在ではコンテンツ量に大きな差があり現在の評価は向上している
・「面白くない」という意見は主にアクションへの没入感を重視する層から出る
・シリーズの集大成としてキャラクター愛や演出面は最高峰の出来栄えである
以上、『星のカービィ スターアライズ』の評判について、ネガティブな意見とポジティブな魅力の両面から解説しました。
「面白くない」という検索ワードは、あくまでプレイスタイルとのミスマッチから生じた一つの側面に過ぎません。 歴代キャラクターたちとの冒険を楽しみたい方や、家族や友人と賑やかに盛り上がりたい方にとっては、本作は素晴らしい体験を提供してくれることでしょう。

